アナザストーリー

ちょっとづつのADF戦記

ベンチから見えた風景
あの時見ていたもう一つのストーリー

どうもADF事務局土肥です。
いつもは監督が書いてくれているブログですが、今回は『特別編』です。
11.17本大会時、小幡監督と私(土肥)そして広報係の3名がベンチ入りしておりましたが、ADFが誇る縦串戦略の落とし穴で、3年生ADF・4年生ADFの試合が2回戦ほど被ってしまいました。

そこで、3年からはイオリ父@加藤コーチ(以下ユウくん)、4年からはレオ父@松村コーチ(以下みっちー)そしてリュウシン父@今井コーチにベンチ入りを依頼した経緯があります。

また広報係として、3年はイズミさん@ユウマ母、4年はカオリさん@レオ母、5年はユウさん@ジュニ母、6年はイッセイさん@ユメ父の皆さんにベンチ入りし撮影をしていただきました。

*12月4日 12:27事務局追記
4年アイリ父にも途中交代で広報を担っていただいたのを思い出しました。
(大会名簿見ながら各方面にお願いしていたので、私の痛恨の失念、別途掲載をお願いするカモ🦆)


そこでということで、それら方々に事務局より「ベンチから見えた風景」という寄稿をお願いしたところ皆から快諾いただき今回掲載することといたしました。

まだ見ぬ頂きを目指していた選手や監督コーチ、そして保護者たちはこの戦いの向こう側に何を見たのか。
たたかいへの執念、覚悟と使命、勝利こそ正義、ADFの戦士たる矜持とは何だったのか。

『天使は微笑み悪魔が待ち受ける』
・アカデミー賞最優秀賞ノミネート作品
・世界ユネスコ遺産登録候補作品
・カンヌ国際映画祭特別賞候補
・全米が泣いた

これから書かれている物語はもう一つの壮絶な11.17の【戦記】であります。
注記
事務局にて改行や句読点の一部の修正を行っておりますが、概ね原文のままです

さあ、それではその一部始終をご覧いただきましょう。
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順不同

6年広報「イッセイさん@ユメ父」

「バンッ!!」
鋭い衝撃音に一瞬撮影することを忘れました。
スマートフォン越しに見つめる試合は、もはや小学生のゲームとは思えないほどの迫力に満ちていました。
あの強烈なボールの音は、日々の真摯な練習の証。
子供たちの努力が、音となって体育館中に響きます。
相手を倒したときの喜びの雄叫び、惜しくも負けたときの悔しさ。
スポーツだからこそ味わえる、飾り気のない感情表現に胸を打たれました。
試合に参加させてもらい、私たち大人が忘れがちな心からの感情表現をコートで何度も感じることができました。
素晴らしい大会に立ち会えたことに、心から「ありがとう」を贈りたいと思います。

3年コーチ「ユウくん@イオリ父」

今回、3年生は初めての大会でした。
「一瞬で終わってしまった」というのが私自身の感想です。
ただその一瞬の中でも、初戦の勝利、2試合目では最初の練習試合からの成長が見られ、得られたものは多かったと思います。
一方で、3戦目はあっという間に負けてしまいました。
やはり、大会においては勝つ方が楽しいです。
次回の出場までに、今足りないものを明らかにし、しっかりと頭を使って主体的に練習をしていって欲しいなと思っています。
最後に、次年度は4年生になります。
上級生の良き練習相手になり、下級生に対しては良き模範となることで、チーム全体に貢献できる存在になって欲しいなと願っております。

4年コーチ&広報「みっちー&カオリさん@レオ父母」壮大な合作

さかのぼる事1年前。会場は有明スポーツセンター。
当時3年生チームは直前までチームメンバーが足らず試合に出れるか分からない状況で何とか集まって参加、練習もままならない状況でした。
参加4チームの総当たり3試合でした。私達は夫婦で2階にて応援。
すると沢山の我が子の応援に来ている親の方達でいっぱいでした。
1試合目子供達は緊張してしまい普段の力を出せず惜しくも負けました。
2試合目しっかり練習しているチームに完敗。
残すは1試合。何とか1回でも勝って欲しいと思うADFチーム監督、コーチ、親の応援にも力が入ります。
前半の試合を勝って折り返しの勝負の後半戦。相手の東雲チームの連続ヒットが次々決まり結果逆転負け。
2階の応援席では横で喜ぶ合う東雲チームの親の皆さん。
私は小幡監督と似ており負けず嫌いですのでとても悔しい思いでした(笑)
結果3戦  全敗、いや~悔しかったですね!(笑)
でも一番悔しい思いをしたのは全力で戦った現4年生。
来年こそはスーパードッチボール出場に向けてと練習が始まり1年。
昨年よりチーム力が上がりましたがまだまだ不安な点も多い。
朝練も沢山したし後は試合で泥臭くても勝つのみ。
時が経つのは早くレオも私も待ちわびた試合がやって参りました。
今年は大会のスケジュールの都合4試合目が3年、4年の試合が重なり小幡監督よりコーチ席に入って頂けませんかとオファーが。喜んで引き受けさせて頂きました。
思えば試合の3週前から時間がある時はレオと夜にドッチボールの練習も沢山しました。
投げるのは得意ですがキャッチに不安を抱えてましたがもう気持ちでキャッチする様アドバイス。
そしていよいよ試合が始まります。
1試合目は昨年負けた辰巳小。
昨年全敗しているADF4年の親はまずここは絶対勝つという気持ちで一生懸命応援しました。
レベルupした4年は1年ごしの初勝利で大盛り上がり。
我々親も皆で喜びました。勢いも付き2試合目も勝利。
3試合目は強敵の豊西さん。
ここで勝利すれば決勝への道が決まる大一番、親御さんの応援にも熱が入ります!
試合は一進一退の超デッドヒート!!そして残り時間も僅か!相手は残り1人!
レオが全力で投じた魂の1球、相手はしゃがんで避けようとするも足元を狙っていたボールがしゃがんだ相手顔面にヒット。
その子はメガネを掛けておりそこに当たってしまい、倒れ込み、会場が一緒静まりかえりました。
その子は審判に抱えられて救護ルームへ。
その1人のカウント次第では勝ちもしくは引き分けの大事な判定。
固唾を飲んで見守る中下された判定はノーカウント。
これに4試合目まで決勝トーナメントへの進出は持ち越されました。
幸い顔面な当たってしまった子供さんも大丈夫でした。
怪我が無くて本当に良かったです。
審判の判定は絶対ですので私は気持ちを切り替えるよう子供達に伝えました。
そして迎えた4試合目の大一番!相手は昨年負けた東雲さんのチーム。
有西での練習試合では最近ほとんど勝っており子供達は行けると意気込んでおりました。
そして私も小幡監督と共にベンチ席での応援。
この大一番にもってこいの席、自ずと応援にも力が入ります。
昨年全敗で直前の練習試合も課題が多かった4年生が決勝を掛けた試合、私の脳裏にもこの1年間の練習が走馬灯のように流れました。
円陣を組み行くぞー!!と気合いを皆で入れました。
審判から渡されたボールで試合が開始!
相手のセンターバックの外野のエースの子にボールを集めADFの内野はあれよあれよとヒットさせられる。
気がつくとADF内野にはユウリが1人。絶対絶命の状況から何回もキャッチ。
しかし皆で狙ったボールがなかなか相手に当たらない。
前半は負けとなり、監督と私も気合いの入ったゲキをとばし勝負の後半戦に入ります。
何とか巻き返して残り時間僅か。後1人ヒットさせれば決勝へのチケット。
試合終了を告げるブザーが鳴りました。後半は勝利。
結果は………6‐5。3試合目に続く1人差。
ここで予選リーグ敗退が濃厚になりました。
一番近くで熱戦を応援した小幡監督と私はとても悔しく気持ちを切り替えられませんでした。
こんなマンガでも中々描けない3.4試合目の1人差敗退。
予選リーグ敗退になり泣いて悔しがる子が沢山。
悔しかったよな。本当悔しよな。
小幡さん土肥さん私も本当に悔しかった。
来年4年生頑張ろうな!
まだまだ伸び代が沢山ある4年生。
これからが楽しみです。
優勝した5年生。すぐ近くに一番のお手本がいます。
面倒見の良い6年生がいます。
今年からは3年生の加入もありました。
今度は4年生もお手本になれるよう頑張ろう!
12月15日はお楽しみ親子ドッチがあり、来年2月16日には5年生のKOTOチャンピオンズリーグの決勝大会があります。
優勝️しましょう!
長くなりましたが最後にひと言。
ADF最高!! 

3年広報「イズミさん@ユウマ母」

3年生にとって初めての大会は、残念ながら一勝二敗でグループ予選敗退となりましたが、子どもたちは全力でプレーしました。
特に、練習試合で大敗した豊洲西小学校との対戦では接戦に持ち込むことができ、成長を実感する素晴らしい試合でした。
試合後には悔しさで涙を流す選手もいて、真剣さが伝わってきました。
この経験を次の大会につなげてほしいです。
これからもみんなの頑張りを応援しています!

4年コーチ「イマイさん@リュウシン父」

2試合目の豊洲戦。
「相手が強くても絶対に勝てるよ!」
「行こうぜー!!」
試合前、小幡監督掛け声に4年生の声が響きます。
「うぉぉぉい!!」
力強いその声には、チームとしての一体感が生まれていました。
コートに向かう背中には、初戦に勝利した自信と、一発勝負に挑む緊張が滲んでいました。
目の前に広がる空気感に、ベンチに戻った私も緊張と期待で自然と背筋がのびていました。
試合が始まると、選手たちは積極的なプレーを見せ、声を掛け合いながら全力で戦います。
「この場で自分の役割を果たすんだ」という子ども達の意志を感じます。
観覧席からは親御さんや兄弟、友達からの声援が降り注ぎ選手全員の背中を押しているようです。
この試合のみベンチに入る私は声を出しすぎないようにと思っていましたが、子ども達の熱に惹き込まれ、気づけば大声で応援していました。
試合は12-2の快勝。
試合終了のホイッスル直後、全員の勝利の雄叫びとガッツポーズがさらにチームを団結させているように見えました。
その後の試合で残念ながら決勝トーナメントへの進出は逃してしまいましたが、今回の課題を克服し、さら成長したメンバー全員を来年またこの舞台で見られるのが、待ち遠しく楽しみにしています。

5年広報「ユウさん@ジュニ母」(★ラスボス)

私は広報としてベンチ入りしました。
選手達と一番近い距離にいる私として今自分ができること、それは写真からもその熱気が伝わるようにカメラのシャッターを押し続けることでした。
監督&コーチは選手達に気合を入れさせ、コート内でスタンバイしている選手達の緊張感が私の指まで震えさせました。
キャプテンは司令を出し、それを理解したよとOKサインを出す選手、内野の選手はボールを取るぞー!という強い意思が目力や体勢からも伝わってきたことがとても印象に残っています。
試合開始、アタッカーの素晴らしい連携プレーや試合の流れを変えていく選手一人一人の意識&パフォーマンスのおかげで、この試合は勝つ!この試合も勝つ!という確信に変わってきました。
その結果、予選ブロックを突破し決勝トーナメントへ。
ここからはADFファミリーもコート近くで見ることができ、みんなの応援は一つになっていました。
どんどん熱くなっていくみんながいました。
勝つたびに大喜びしてくれる親達&応援に来てくれた他学年のADF親子&OB親子&有西の友達、このみんながいたからこそ優勝できたんじゃないかと思うほど素晴らしい景色でした!
私にとっては一分一秒がドキドキやわくわくが止まらない時間でした。
もう一度この素晴らしい景色をみてみたいです。
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さて、いかがでしたでしょうか。
各人それぞれの想いが詰まった寄稿文、それはそれは甘くて切ない、村下孝蔵が「初恋」で歌う放課後の校庭を走る君を見ているようなH20の思い出がいっぱい詰まっていたような情景が浮かんだに違いありません。

いまわが子といっしょに生きる日々、暮らす時間はいつか終わる日がきます。
父が子と過ごせる時間は約3年4ヶ月、母が子と過ごせる時間は約7年6ヶ月と言われております。
そのうち小学生時代に半分以上が過ぎてしまうことでしょう。

往年の詩人は伝える
同じ景色を見て、何も感じない人もいれば、そこに宝を発見する人もいる。
常に宝はある。人生は静かな宝探し。
宝を見つけたらひそかに歓喜する。
【銀色夏生】

いっしょにご飯をたべたり、お風呂で身体を洗ってあげたり、ゲームばかりしている子を叱ったり、
「そろそろ寝るぞ」
「あと10分」
「明日早いんじゃないのか?」
「うん」

朝起きて、学校に行かせ、夜いっしょに寝る、こんなあたりまえのわが子との時間はいつか終わりを迎えます。

誰かが寝転んでいたソファーはいつか一人で腰掛ける席に変わり、手を繋いで歩いていた有明文化堂の前の道はいつか一人で買い物に行く時間に変わります。

「いってきまーす」
「ただいまー」
「いただきます」
「おやすみー」

こんな日常のやりとりもいつかは聞こえなくなります。

忘れないで。
今の瞬間が続かないことを
だって彼らはすぐに大きくなっていずれあなたの元を去っていくのだから

忘れないで。
まだまだ小さな手を握り共にいる時間を慈しむことを
だってその瞬間は少なくなっていくのだから

忘れないで。
人生は家族と一緒に「ハッ」とする瞬間がどれだけあったかで決まることを

忘れないで。
その瞬間が毎週日曜のADFの練習にあるということを

小学生の限られた時間を親である私達も含めて、幸せで過ごせる時間になるように、有明西学園の生徒のみで作るドッジボールチームを通じて、いつかなくなる親子の時間を大切に創り上げていきたいと考えてここまできました。

保護者の皆様、どうか限りある時間の中、わが子が笑顔で幸せになれるよう引き続きADF活動に力を貸してください。

時々でよいのでADFで活動するわが子の練習を是非見てください。
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えっ?これで寄稿文は終わるの?

いえいえ、油断していると、今回寄稿していただいた皆様以外にも、突然声がかかり寄稿していただくかもしれませんよ。もうすでに一人断られたけど
( ゚Д゚)y─┛~~

皆様も楽しみに待っていてくださいね。
ふふふ....
そう、信じるか信じないかはあなた次第です!
(人差し指ビシッ)
【完】

花は散るから惜しまれて、水は流れるから美しい
(事務局土肥は何かを想っているようだ.....)
*乱丁落丁はおとりかえしません

2024/12/4